「5,000歩でOK」現実的なシニアウォーキング目標の立て方

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みなさん、楽しくウォーキングしてますか!

以前、一般的なウォーキング歩数としてもてはやされたのは、「毎日1万歩!」という歩数でした。
しかし今は、シニアにとっての理想的な歩数は“5,000歩程度”でも十分だと言われています。

本記事では、厚生労働省などの公的データに基づき、無理なく続けられるウォーキングの目標設定方法を解説します。

目標が明確になれば、毎日のウォーキングがぐんと楽しくなりますよ。

それではご一緒に見て参りましょう。

■この記事を書いた人

キーボー : ウォーキング歴、足掛け25年のベテランウォーカー

シニアの運動目標、「5,000歩」は妥当なの?

よく言われる「1日1万歩」は本当に必要?

一時期「健康のためには1日1万歩」が合言葉のように広まりましたが、実はこの数値、明確な医学的根拠に基づいているわけではありません。

シニア世代にとって、1万歩という目標は少し高すぎることが多く、かえって疲労や膝への負担が大きくなってしまうこともあります。

無理な目標は、かえって「続かない原因」になりがちです。
大切なのは、年齢や体調に合った、続けられる無理のない歩数を知ることなのです。

厚生労働省の統計データにみる現実的な歩数

厚生労働省が推進する「健康日本21」では、65歳以上の方の平均歩数は、
男性で約5,400歩女性で約4,700歩とされています。

引用:厚生労働省「健康日本21」資料よりの画像
引用:厚生労働省「健康日本21」資料より

厚生労働省 令和5年6月26日 第1回 健康づくりのための身体活動基準・指針の改訂に関する検討会資料2の「身体活動・運動に関するこれまでの取組について」より「健康日本21(第三次) 身体活動・運動分野に関する目標項目」を引用させて頂きました。

つまり、日本のシニア層の実態としては、すでに「1日5,000歩前後」が現実的な水準なのです。

しかも、この歩数でもしっかりと健康維持効果が認められており、無理に1万歩を目指さなくても、十分に健康寿命をのばすことができると言われています。

この数値「5,000歩」が継続しやすいラインであり、現実的なウォーキング目標の基準として注目されています。

平均寿命と健康寿命の関係から考える

日本人の平均寿命は伸び続けていますが、「健康寿命」との差は男性で約9年、女性で約12年。
「健康寿命」とは、心身ともに自立し、健康的に生活できる期間のことを言います。たとえば、男女ともに平均寿命が90歳だとすると、男性の場合81歳以降は寝たきりや生活に支障が出る、女性の場合は78歳以降は寝たきりや生活に支障が出る、ということになるという数値です)

引用:厚生労働省「健康日本21」資料よりの画像
引用:厚生労働省「健康日本21」資料より

厚生労働省 令和6年12月24日 第4回 健康日本21(第三次)推進専門委員会 資料1の1「健康寿命の令和4年値について」より「健康寿命の推移と健康日本21(第三次)の目標」を引用させて頂きました。

この“差”を縮めるには、過度な運動よりも適度な運動を継続すること」が鍵になります。

「5,000歩程度のウォーキング」は、その最適解のひとつです。

日本は世界でもトップクラスの長寿国です。
しかし「健康寿命」は平均寿命よりも数年短く、介護や病気とともに過ごす期間が存在します。

平均寿命と健康寿命の差は、男性では約9年、女性では約12年と言われています。

このギャップを埋めるには、毎日の暮らしの中で、無理のない運動を継続することが大切です。

5,000歩前後のウォーキングは、日々の生活に取り入れやすく、身体への負担も少ないため、健康寿命をのばすための第一歩として非常に有効です。

無理なく続けられる歩数設計のコツ

自分の体力・生活スタイルに合わせて設定

「5,000歩」はあくまで目安と考えてください。

普段あまり歩かない方は、最初は3,000歩から始めて徐々に増やすのがコツです。
生活の中で自然に歩数を稼ぐ意識を持つことで、運動へのハードルが下がります。

まずは歩数稼ぎからですよ!

5,000歩という目標も、あくまで「目安」であり、すべてのシニアに一律で当てはまるわけではありません。

普段あまり外出をしない方や、膝や腰に不安がある方は、まずは3,000歩くらいから始めるのが良いでしょう。
「買い物に行ったついでに歩く」、「郵便局まで遠回りして行く」など、普段の生活に歩きを取り入れることで無理なく始められます。

自分の生活リズムに合わせて、少しずつ増やしていくことが大切です。

参考記事はこちら
↓↓↓↓↓↓

1回で5,000歩歩く必要はない!分割のすすめ

「5,000歩なんてとてもじゃないけど一度に歩けない」と感じる方もご安心ください。
1日で5,000歩を目指す場合でも、一度にまとめて歩く必要はありません

たとえば、朝の散歩で1,500歩、昼の買い物で1,800歩、夕方のゴミ出しや家の中で1,700歩……というように分けて歩けば、合計で5,000歩に達します。
このように「分割ウォーキング」は、身体への負担も少なく、達成感を味わいやすいためおすすめです。

分割することで疲労感も軽減できますよ!

疲労感を減らす歩き方・時間帯の工夫

歩く際には、靴選びも大切です。
シニアには、クッション性があり滑りにくい靴が最適です。

また、歩幅は無理に大きくせず、自分のペースでリズミカルに歩くことが疲れにくくするコツです。

時間帯については、夏なら涼しい午前中、冬なら暖かくなってくる昼前後が理想です。

日差し、気温、路面の状況や体調を見ながら安全に快適に歩ける、無理のないタイミングを選びましょう。

続けるための工夫とモチベーション維持法

歩数計や記録アプリの活用

歩数計やスマホの記録アプリを使えば、毎日の成果が「見える化」されます。

達成感を得ることで習慣化しやすくなり、励みにもなります。

ウォーキングを続けるうえで効果的なのが「記録すること」です。
最近ではスマートフォンの歩数計アプリや、手首に装着する万歩計タイプの活動量計も多く販売されています。

「歩数計や活動量計」についてはこちらの記事で詳しく解説しています
↓↓↓↓↓↓

歩いた歩数が目に見えると、「今日は昨日より多く歩けた!」といった達成感が得られ、継続のモチベーションにつながります。

アナログ派の方には、カレンダーに手書きで記録するだけでも効果がありますよ。

目標は「毎日」じゃなくていい

「毎日歩かなくては」と思うと、プレッシャーになってしまうこともあります。

厚労省の推奨でも「週に3〜5日程度の運動」で十分とされています。

気分が乗らない日、天気が悪い日などは無理に歩く必要はありません。
大切なのは、長い目で見て継続すること

週の半分でもいいので「今週はこれだけ歩けた」という実感が持てると、自然と続けやすくなります。

無理して毎日歩こうとせず、「今日は歩けたらラッキー」くらいの気持ちで続けましょう。

仲間と一緒に歩くメリット

ウォーキング仲間がいると、会話を楽しみながら歩けるため、時間が短く感じられます

近所の友人と「週1の散歩会」など、軽く始めてみるのもおすすめです。

一人で黙々と歩くのが苦手な方には、友人や近所の知人と一緒に歩くことをおすすめします。
話しながら歩くことで時間があっという間に過ぎ、しかも楽しみながら運動ができるのが大きなメリットです。

また、待ち合わせをすれば「サボりにくくなる」心理効果も期待できます。

地域のウォーキングクラブや、月1回の散歩会などを利用するのも一つの方法です。

ただし、会話しながら歩くのは、まさに「ながらウォーキング」です。

なので、二人くらいが並んで歩いても大丈夫な余裕の道幅がある道や、車や自転車などの走らないコースを選んでください。
もし、それができない場合は、仲間と話をするのは立ち止まってからにしましょう。

まとめ|5,000歩で健康をキープしよう

シニアにとって無理のない「5,000歩」という歩数は、健康寿命を延ばす現実的な目標として非常に有効です。

大切なのは“続けること”

体力に合わせて歩数を調整しながら、気持ちよくウォーキングを続けましょう。

高齢になると、運動習慣をどう続けるかが健康のカギになります。
「1万歩は無理…」という方でも、1日5,000歩前後であれば、身体への負担も少なく、無理なく続けられる可能性が高まります。

そこで必要になってくるのが、毎日の成果を「見える化」させる「歩数計と活動量計」です。

歩数計 活動量計

体力やライフスタイルに合わせて、日々の暮らしの中に自然にウォーキングを取り入れてみてください。

「続けられる歩数」こそが、あなたにとっての正解です。

これから朝日を浴びて歩くのが、ますます爽やかに感じられる季節になってきます。
無理なく、楽しんでウォーキングを継続して行きましょう!

5,000歩でOK
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